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阪急宝塚線池田駅の高架下の商店街、マルシェ池田が主催する「マルシェ池田の獅子舞」。今年の1月11日12日の催行で14年目を迎えた。
https://www.facebook.com/IkedaShishimai/
高架下の長い商店街。一箇所でイベントしても、店の人が参加も体感もできない。イベントはお客さんだけでなく、主催者の店も主人公。その店が「自分ごと」に体感できないのはまずい。
そこで始めた獅子舞巡行。プロの豊来家玉之助さんのお獅子さまが店を回って、お店の人とお客さんを寿いでもらうことを始めた。お囃子はどうする?獅子舞はどこで?太神楽は?、、玉之助さんのお知恵も借りて始めた獅子舞。
最初は「なにしにきたの?」とお店の反応。太神楽の時間になっても人が集まらない。お獅子さまを見るだけで泣く子ども。
それでも少しずつバージョンアップして。10年くらい前からは地元の大阪大学落語研究部に笛と太鼓を任し、5年くらい前から西宮神社獅子舞保存会のお獅子様も来てくれるようになった。
少しずつお店の人とも仲良くなっていく。訪問すると待っててくださって、笑ってかまれてくれるようになり、ご祝儀までいただけるようになった。太神楽では笑い声が大きくなり、人が集まるようになり、SNSにも載せてくれるようになり、今では私たちの到着前に待っててくれるようになり、カメラを構えて一日ついてまわってくれる人も出てきた。
泣いてたこどもたちは、大きくなり、太神楽には最前列で座って、笑って、ちゃちゃいれて、手拍子して、時にはお獅子さまにあわせて踊ったり、尾をつかまえたり、からんで空気をもりあげてくれるようになった。そんな子どもを見て、小さな子もよちよちとお獅子様に寄ってきてくれるようになった。
練り歩きについてきてくれる子どももできた。お獅子様を設て、朝から晩までついてきてくれるお子もでてきた。
去年までは赤いお獅子さま、今年は金色のお獅子さま。ふたりの子どもが一日中ついてくてくれた。
そこにはいつも笑いがある。お店が笑顔でむかえてくれたら、お客さんが笑顔になってくれたら、お子たちが笑ってかまれてくれたら、それだけでめでたい空気が満ちてくる。
13年間、商店街の大規模改修、お店の入れ替え、商店街名称変更、コロナ、、いろんなことがあった。それでも「獅子舞を通じてまちの文化を育んでいる」。そんな思いを貫いてくれてるマルシェ池田商店街。この変わらぬ姿勢が育んだ池田の獅子舞文化。
来年は1月10日11日。また池田のまちに獅子が舞う。
変わらぬ思いが時間をかけて文化を育んでいる。
商店街アドバイザー 堀 登志子