笑いプロジェクト

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笑いは波動

 小さい時に覚え、今でも時折、口を突いて出てくる早口言葉。

「裏庭には二羽庭には二羽鶏がいる=うらにわにわにわにわにわにわにわとりがいる」。わとはの変換がおかしいけど、文字に起こすとこんな感じ。もひとつ「赤巻紙青巻紙黄巻紙=あかまきがみあおまきがみきまきがみ」。どれも全然内容がない言葉で、口に出してどうなるの?って文章なんだけど、声に出すと笑えて楽しい。なぜだろう。単純な音の繰り返しが心地いいのか。

 

 落語会で、小学生の男の子たちがバカウケするのが、「ポンポンと繰り返しの言葉の応酬」(これは勢いがあって元気でないといけない)、そして「急に大きな言葉が発せられたり」「テンポや音量が変わる時」。私はこれは、意味ではなく、言葉の波動で笑っているのだと思っている。

 

 喋り言葉は音、音は波だから、音の波を受けて感情がくすぐられるのだろう。先に挙げた「早口言葉」の中で「おもしろい」とされているものの多くは、同じ言葉を繰り返しているものが多いように思う。同じ音が耳に繰り返し入ってくる心地よさ、その無意味な繰り返しに、笑いの感情が刺激されてしまうのだろう。

 

  「波動」で笑っているから、ちゃんと耳に入れば、言葉がわからなくても笑える。落語で、大人より先に子どもが笑う場面は、波動を受けて反射的に笑う時。言葉を聞き取って内容理解して笑う大人は、少しテンポがずれたりする。タイムラグの笑いが場をあっためて、どんどんいい空気ができていく時もある。

   笑いは波動。「自分が笑っていたら隣の人も笑えてくる」「混んでる小屋ほど笑いが起きやすい」。小さな小屋ほどいい笑いが起きている気がする。もちろんお客さんが詰まってての話だけど。

 

 サザエさんのちゃぶ台がいつも笑い声で溢れているのは、小さなちゃぶ台をくっつくように座っているからかな。

 

 

商店街アドバイザー 堀 登志子