笑いプロジェクト

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残したいまちの財産 市場

 神戸 湊川には 市場と商店街が折り重なるように集まってる。食いしん坊の私には大変だ。ここに来るとあれ買ってこれ買って、あれ作ろう、こうしたら美味しくなるかな、と想像がふくらむ。

 

 市場の人は相対的によくしゃべる。

ちょっと立ち止まったところだけで、小首を傾げただけで、親切に説明してくれる。品物のこと、そこにほどこされた工夫、美味しい食べ方、、。彼らのなかにあるいろんな知恵と知識を総動員して説明してくれる。

といっておススメしてくるわけじゃない。ちゃんとわかって、ほんとに必要なものを連れて帰ってね。という気持ちがあふれてる。

きっと買ったその先まで見ているのだろう。美味しく食べたら、いいなと思ったら、またその店に行く。

教えてもらって、理解して、自分で決めて、いいもんを手に入れたら、それは売ってくれた人への信頼感につながる。

 

 その昔、若いお母さんが市場の人に子どもを預けて、ちょいと用をたしに行ってるのを見た。子どもも慣れてた。預けた先の豆腐屋のおっちゃん、けっして優しくはない、どころか怖い。悪さしたら、普通に怒られたりしてた。それでもこどもはなついてるし、お母さんも(お母さんも怒られてた)ふつうに受け止めてた。

 

子どもをまちで育てる、昔なつかしい世界がひろがってた。

市場、未来に残したいまちの財産だ。

 

商店街アドバイザー

堀 登志子