笑いプロジェクト

笑わせ力で伸ばす人間力・企業研修・社員研修

笑わせ力でトップセールスを実現

ちゃぶ台で弾む会話

定例会議を開いてもらっている。この定例会は「どれだけたくさんの人に参加してもらえるか」が肝になる。

 主催者は組合理事長だったり、会長だったり。とにもかくにも、組織の定例会は、トップが主催者であり、議事進行を担う。時には、「じゃ この先の細かい次第は〇〇さんから」と言う流れもある。時には〇〇が私の時もある。いずれにせよ、トップが声をかけ参集した会議である。ここがうやむやだと、集まりも悪いし、決めたことが力をもたない意味のない会議になりがちだ。

 それはいい。それはいいのだが、トップダウンになってはいけない。商店街は横型コミュニケーションの世界だから。店主一人一人が城主。城主たちが集まって、己の店の利益のために(目の前の利益とは限らない 広く長い目で見た利益)、燦々囂々意見をいいあい、合意形成できる、横型コミュニケーションのもとに会議はおこなわれないといけない。この横型コミュニケーションを育み円滑な空気をつくるのが「笑い」。意見が対立したとき、もめたとき、一笑すれば空気が和む。一歩 いや百歩譲ってやろうかという気にもなる。

 

 横型コミュニケーションはボトムアップ。個々に意見をいい、そこに耳を傾け、無視や否定せずに合意点を見出すために、修正して見直してひとつのことを決めていく。小さな声を拾うために、時には隣同士の無駄話があったり、時には冗談かわして大笑いしたり。そこには「無駄」な時間や会話が存在する。長引いたりもする。でも大事なのは、皆が喋れた聞いてもらえたという満足感。しかも楽しく!笑って!

 そんな空気をつくるのってほんとにむずかしい。みんな思うところも事情も違うから。私が心がけ、提案していることのひとつが円卓会議。ちゃぶ台みたいなサイズがいいのだがそれは無理でも、丸は無理でも、なるべく小さな正方形。さらに役職ついてる人はばらけて座る。

 席のヒエラルキーをなくすこと。

 こうするだけで場が和む。しゃべる人も増えてくる。

 

 一度試してみてほしい。ただし、「どうなるんや」とこわい顔でかまえるのだけは避けてほしい。

 ニコニコ笑って、口角上げてること、自分がその場を楽しんでること。これがなによりも大切だ。

 

商店街アドバイザー

 

堀 登志子