笑わせ力で伸ばす人間力・企業研修・社員研修
笑わせ力でトップセールスを実現
まちの本屋さんが少なくなっている。都会にでないと本が買えなくなりそうだ。私にとっての本屋は、欲しい本を買う店ではなく、読みたくなる本に出会う場。目的買いの店ではなく、知らないものに出会う店なのだ。
本来、店とはそういう役割も果たしていた。八百屋に行く。旬の野菜や見たこともない野菜にであう。「これなぁに?どやって食べるの?」「これはね、◯◯よ。今が旬なの。こうして料理したら美味しいよ」と店の人に教えてもらう。魚もしかり肉もしかり。いわば材料と料理方法が手に入る場だった。生鮮産品にかかわらず、道具屋さんも本屋さんもおなじ。道具屋さんは「直し」(落語 いかけやの世界) もしてくれる。
余すことなく食べる方法を教えてもらい、買ったものが壊れたら直してもらう。これってまさにSDGsでいうてることのひとつではないのかな。なのに、そんな個店や商店街がなくなりつつある。言葉を交わさなくても買物できることが「便利」と評価されてきている。
言葉を交わし共に笑ってこそ生まれる関係。そこから得られる知識や情報、連綿と紡がれる文化。言葉を交わす力は一朝一夕で生まれるものではない。成長過程で周辺の人間から言葉をかけられ スキンシップされ 刺激を受けて育まれていく。言葉から生まれる「笑う力」「笑わせる力」もしかり。ただ、歳をとったから無理と諦めるのは惜しい。「言葉の力」「笑う力」を育んでいれば、「笑わせる力」はいくつになっても鍛錬できる可能性があるようと思う。「言葉」「笑い」は文化を担う。文化は世界に通じる力。
商店街アドバイザー
堀 登志子