笑わせ力で伸ばす人間力・企業研修・社員研修
笑わせ力でトップセールスを実現
日本の祭には「笑」をベースにしたものが多くあります。「笑い」には人の心を和ませ、人を引き寄せる力があるのでしょう。収穫期に行われる「秋祭」、一年の終わりや初めに行われる「祭」。村や町で共に協力しながら生きていく中で、ひとつの区切りが終わった時に、祭りで笑って、いろいろなことを水に流して、もう一度仲間になって共同作業をしていくための「祭」だったのではないかと思います。
落語のまち池田を掲げている大阪府池田市。阪急池田駅高架下の商店街で、12年間毎年「獅子舞」をやってきました。「長い商店街でお店の人が実感できるイベントをしたい」と言うのがきっかけ。二日間朝から夕方まで、二柱のお獅子様と小さな子獅子が、太鼓と笛の音も賑やかに練り歩き、お店を訪ねて寿ぎ、出会った人を寿ぎ、所々で獅子舞や太神楽。今年は13年目。ちんどん屋ではなく、まちのお正月の文化にしていきたい、その文化の担い手に商店街がなっていきたいと、だんだん変わっていく商店街メンバーの意識。
コロナで子どもたちとスキンシップにしにくかったのが、今年獅子舞では晴れて解禁。赤い口覆いも外して、子どもたちに「寄っておいで」とスキンシップ。
12年前に始めた時は、お獅子様を見ただけで大泣きしてた子どもたち。今年は寄ってきてお獅子様を撫でたり触ったり、横で一緒に踊ったり、一緒について回ってくれたり。だけではなく、太神楽では、神楽師の豊来家玉之助さんに突っ込んだり掛け合いしたりで、笑いを引き起こしてくれてました。その上、子どもたちから、獅子舞を書いた紙で包んだご祝儀までもらってしまいました。
立ち上げた時から、お獅子様を舞い、太神楽をしたり、阪大生の笛太鼓の指導をしたりと、池田の獅子舞の育ての親とも言える豊来家玉之助さん曰く。「ほんの少し前まで、どの村にも鎮守の杜があり、村ごとの獅子舞があり、大人の獅子舞を見て子どもたちが遊びで舞って、それが代々引き継がれていった」。13年目の池田の獅子舞も、引き継がれてまちの文化になっていきますように。
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「池田の獅子舞」
主催 マルシェ池田商店街 池田市・池田教育委員会公園
協力 大阪大学落語研究部 西宮神社獅子舞保存会
https://www.facebook.com/IkedaShishimai
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商店街アドバイザー 堀 登志子