笑いプロジェクト

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歯医者さんの落語会 阪大生と落語であそぼ

「落語のまち池田」と掲げて始まった池田市のまちおこし。

 笑いの力を信じて2008年落語会を始めた「小石歯科」のこいし先生。奇数月を重ねてなんと今月第79回を迎えました。

 最初は予防歯科を促進するために「落語会なら怖い歯医者にも来てくれるかな」と大人向けに「手水寄席」を始めました。たくさんのお客さんにお越しいただき、その中でお手伝いを申し出てくれたのが大阪大学(阪大)落語研究部。「地元の歯医者さんの寄席なのでぜひ」と嬉しい一言。

時はたち、新たに「こいしこども矯正歯科」を開院するにあたり、寄席もそちらの場所を移動。この医院は、子どもたちが虫歯にならないように、歯並びから食まで広く親御さんごとケアしていこうという医院。

 先生から「子どもたちに落語という伝統文化を通して、毎日を笑って楽しく過ごせる力を身につけて、社会性や人間力を身につける機会にしたい」とリクエストを受けます。実は先生自身も、手水寄席を通して、司会→「歯磨き話」、白衣→はっぴ→着物と変化を遂げ、今は着物で高座に上がっておしゃべりするようになりました。「笑わせる」って気負わずに、先生自身が楽しんで「笑ってもらう工夫」を重ねています。実は・・芸名も持ってます。恋歯家歯っ恋(こいしやはつこい)。

このリクエストを受けて 頼りになったのが阪大生たち。名前も手水寄席から、「手水寄席 阪大生と落語であそぼ」と変えて、落語をネタに阪大生と子供が一緒に色々なワークをこなして、高座にあがるかたちとして、今年5月から始まりました。

今月13日日曜日は3回目。落語「桃太郎」を聞いたあと、ペアになったお父さん役の阪大生が語る「桃太郎」を、子どもが質問攻めしてこまらそうというワーク。最初から落語「桃太郎」を聞く子どもたちの笑い声が響きます。3回目を迎え、落語の場に馴染んで屈託なく笑えるようになってきたようです。ペアに分かれてわいわいとワークをこなした後、高座でそれぞれの「桃太郎」を披露してくれました。「大喜利」にも全員参加。子どもが笑って楽しんでいるのを、ニコニコ見守る大人たち。先生はこの日は「恐竜の歯の話」をしてくださいました。先生の得意話です。

笑う空気、笑い合う関係が育まれているのを感じるひと時でした。

笑うことを楽しむ場を体験した子どもたちの担うまち。これからが楽しみです。

 

堀 登志子 商店街アドバイザー