笑いプロジェクト

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笑わせ力でトップセールスを実現

伝えることの大切さ

こんにちはjanjanです。

 突然ですが,瀬戸内海のとある離島で,アートと環境保護によって島おこしに取組む財団法人の活動に関わっています。

 その活動の一つとして,若手の芸術家に島へ移り住んでもらい,作品の制作活動をしながら島民と一緒になって島おこしを進めるという活動があります。その島では,10年ほど前には10人ほどいた島民も今では4人となってしまいました。島民の平均年齢も90才近くとなり,移り住んだ若手芸術家は孫のようにかわいがってもらい島に馴染んでいきます。


今年3月まで7年間携わってきた芸術家が実家に帰ることとなり,次の候補としてX氏が選ばれ9月から島に住むようになりました。X氏は,面接試験のときからあまり自己主張をするタイプではないものの,芸術家としての能力は高く誠実そうな雰囲気の人でした。

 X氏が島に移り住んで2ヶ月が経ち,島にうまく馴染んでいるか,生活していく上で問題がないかを確かめるために,島に出向き面談をしました。

 X氏は自ら成果を語ることはほとんどないのですが,質問を繰り返す中でさまざまなことが見えてきました。面接試験のすぐ後に美術館で個展が開催され好評だったこと,瀬戸内国際芸術祭にも出展し高い評価を得ていたこと,島で財団が所有する施設をきれいに整備していたこと,島民の活動にも参加していたこと,などです。芸術家としての活動も,島民としての活動も,想定していた以上の成果を出していたのです。

 誠実なX氏がこつこつと自分のペースで進める不言実行も評価に値しますが,管理者はその努力と結果を見つけ出して正当に評価することが求められます。X氏のように積極的に自己主張はしないけれども,要求されたことに対してきちんと結果を出す人は少なくありません。そのような人の成果を見つけてだして適切な評価を行うには,彼らが心を開いて話をしてくれるようなコミュニケーションの力が必要となります。

 

まずは心を開かせて,そういえばこんなこと,あんなことと,いろいろと話を振っていく中で,彼らが話しやすい環境を作っていく。そのためには,場を和ませる双方向の笑いのセンスが重要ではないでしょうか。笑いプロジェクトの目指す笑いはここにもあるような気がします。