笑いプロジェクト

笑わせ力で伸ばす人間力・企業研修・社員研修

笑わせ力でトップセールスを実現

アクティブラーニングの実施例 みかんで笑って!生き生きとしたゼミ授業を実現

 私のゼミの大学生を対象に笑わせ力を使った就職指導を行いました。「人は見ためが9割」という本もあるように第一印象が重要なことから、模擬の就職活動ではあってもスーツ着用で来るようにと伝えました。当日、男子学生は全員スーツを用意してきましたが、女子学生は誰一人スーツを持ってきていませんでした。「スーツ姿だと大学内で恥ずかしい」とか女子学生は言うことを聞いてくれません。

 

 学生達は小グループに分かれてみかんをテーマにワークショップを行いました。就職活動で企業の採用担当者は、リーダーの選定から討議の進め方まですべてをメンバーに委ねて、メンバーの動きを観察します。

 

 私のゼミでは自主的にファシリテーターを決めて討論を開始する習慣が身についているので、グループごとにファシリテーターを決定し、みかんをテーマにさまざまな議論を進めます。ファシリテーターは笑わせ力を使って楽しい雰囲気を作りだし、メンバーから多くの意見を出させて連結・融合させていきます。 グループごとに議論の結果を自由な形で報告してワークショップは終了です。

 

 ワークショップに続いて、「食べ物をテーマにだじゃれを作って発表する」という課題で個人のプレゼンテーションを行いました。一人では恥ずかしいと二人や三人で発表する者もいましたが、笑わせ力を学んでいる彼らは大きな声で恥ずかしがらずに演じきることができました。

 

 このように、笑わせ力は他者とのコミュニケーション能力を高め、恥ずかしいと思う気持ちを払拭し一歩前へ踏み出して行動する力を育てます。経済産業省が提唱する「社会人基礎力」や文部科学省が提唱する「人間力」を楽しい雰囲気の中で自ら育てるツールと言えるでしょう。

 

広島経済大学教授 山本公平